カテゴリ:性行為感染症の話( 6 )

性器にイボができる病気 コンジローマ感染症

コンジローマ感染症とは、性器にモコモコしたイボがたくさんできる病気です。
見た目がグロテスクなので、素人目にもわかるためすぐに発見されます。

このイボを治療するには、塗り薬か手術で焼き切る方法の2種類があります。

しかし治療しても完治はできません。
再発率が高く、一旦感染してしまったら、ほぼ一生涯お付き合いが必要な病気です。
残念ながら今の医学レベルでは完治させることは不可能だからです。
イボが再発するたびに塗り薬で治すか手術するかのどちらかを選択します。

そもそも、コンジローマ感染症の原因は
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因です。
エッチでうつります。

実は、このウイルスは子宮頸ガンの原因ウイルスと同じ仲間でもあります。

同じHPVですが、両者のウイルスは厳密にはすこし違います。

というのも、HPVは100種類以上のタイプが存在し
それぞれには、例えば16型、11型とかいうふうに番号がつけられています。

子宮頸ガンの原因となるHPVは16型、18型、52型、56型などですが、
コンジローマの原因となるHPVは6型とか11型なのです。
同じHPVでも番号が違うのです。

ちなみに現在発売されている子宮頸がん予防ワクチンは
16型と18型のHPVに対するワクチンなので
このワクチンでコンジローマは予防できません。

実は海外ではこのコンジローマも予防してくれるワクチンが既に発売されています。
日本ではまだ認可されておらず受けることができませんが
近い将来受けることができるようになるでしょう。

コンジローマ感染そのものは命に関わる病気ではありませんが
性器にイボイボがたくさんできるのはかなりショックなことだと思いますから
感染しないに越したことはないですよね。

ワクチン認可が待ち遠しいです。
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by ikomatomomiclinic | 2011-01-17 17:30 | 性行為感染症の話

痛みのあまりおしっこもできないヘルペス感染症

ヘルペスというウイルスがあります。
これがエッチで性器に感染すると、初感染の場合はものすごい痛みを伴います。
性器に水ぶくれや潰瘍ができて、見るからに痛そうな病気ですが、
痛みのあまり、おしっこすらできず、重症の場合には入院になることもあるんです。

新婚旅行から帰ってきた新妻さんがこのヘルペスに感染し、
帰宅後早々に入院なんてこともありました。

ご主人さんが、心配そうに奥さんの手を握って看病していましたが、

私からすると、
「そもそも移したのはあんただよ!」
なんて心の奥底で思っちゃいます。

今後のご夫婦の幸せを願い、加害者はご主人であることを
ご本人達には言えませんでした。

優しそうなご主人が「もしかして僕のせい?」
なんておっしゃったので、つい、「いいえ、違いますよ」
なんて思わず嘘をついてしまいました。

病気の内容によっては、医師はわざと説明をあいまいにしてしまう場合があります。

性行為に関連した病気はやはり気をつかいます。

ちなみにこのヘルペス感染症。
一旦このウイルスに感染してしまったら、根本的に治すことはできません。
とりあえずは薬で水泡や潰瘍は治せます。
でも再発もします。
年をとり、おばあさんになっても再発しますので、ある意味で
一生涯のお付き合いが必要な病気です。
再発の場合、症状は軽くイタ痒い程度で済みますので、入院することはまずありません。
塗り薬により1-3週間で治りますのでご安心を。
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by ikomatomomiclinic | 2011-01-14 17:30 | 性行為感染症の話

不妊にもなるクラミジア感染症

さて、今日は性行為感染症であるクラミジアの話をしましょう。

前回までお話したカンジダは、性行為以外でも感染します。
しかし、クラミジアは100%性行為で移るといっても過言ではないでしょう。

クラミジアは、厳密には 細菌でもカビでもない生き物なのですが
難しい話はさておき、バイ菌の一種と思っていただければ宜しいかと思います。

このクラミジア、若者に多いんです。
性経験のある高校生では10-20%がクラミジアに感染していますし、
20代前半では数%の人が感染していると言われています。

エッチで移るのですから、人生で最もたくさんエッチしている世代に
多いのは当然ですよね。
結婚すればパートナーは一人ですが、独身時代はたくさん恋をして
パートナーも入れ替わり立ち替わり。

その分、感染する確率は高くなりますから、若者に多くなるわけです。

ちなみに、結婚している女性がクラミジアに感染した場合は、本人が浮気をしたか、
御主人が浮気をしたかのどちらかでしょう。

案外多いのが、御主人が風俗で感染してくるケース。
浮気していなくても、風俗行けば感染する可能性ありです。
ちなみに本番のエッチでなくても、ヘルスでも感染するのでご注意を。
クラミジアは喉にも感染するため、ヘルスの場合、喉から陰茎へ感染するのです。

また、クラミジアに感染した場合の自覚症状ですが、お腹が痛くなったり、
おりものが増えたり悪臭がしたりします。
しかし、自覚症状が全くない場合もあります。


自覚症状がないものですから、知らず知らずにパートナーに移して広がっていきます。

知らない間に感染していて、卵管がクラミジアでおかされ、つまってしまうと、
不妊症になったり、子宮外妊娠になったりという大きな病気を引き起こします。

(誤解のないように述べておきますが、不妊症や子宮外妊娠になった女性の
全てがクラミジア感染しているわけではありません。)

結婚しても、なかなか子供ができないので病院で調べたら、クラミジアに感染していて、
卵管がつまっていたことが判明したとか。

ありますね… 実際。

こういった場合は、つまった卵管を開通させる手術を受けるか、体外受精という
高額な不妊治療をしないと妊娠できないので大変です。


また、妊娠して喜んでいたら、異常な妊娠で、子宮外妊娠だと言われて手術したなん
てケースもよくあります。
子宮外妊娠というのは、本来、子宮の中にできるはずの赤ちゃんが、
卵管などの別の場所にできる病気のことです。

卵管のなかに妊娠した赤ちゃんは、残念ながら、生きることができません。
赤ちゃんが育って、大きくなるにつれ、狭い卵管の中では窮屈になり、そのうち
卵管が破裂します。
すると、お母さんのお腹のなかで大出血が起こり、場合によっては
お母さんが出血多量で死亡してしまうのです。

ですから、お母さんの命を助けるために、かわいそうですが
赤ちゃんを取りだす必要があるのです。

クラミジアに感染しても薬を飲めば治りますが
一度つまった卵管は元には戻りません。
若いころのツケが、結婚してからやってくるのです。

予防するには、コンドームつけるのが一番ですが
それよりも大事なのは、エッチする相手を選ぶこと。
プレイボーイや風俗好き男性は避けた方が無難だと思います。
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by ikomatomomiclinic | 2011-01-11 17:30 | 性行為感染症の話

私のカンジダ体験 その2

前回ブログでは生まれて初めてカンジダ症になった時のことをお話しました。
今日は、2回目にカンジダ症になったときのお話をします。

当時の私は産婦人科3年目医師として働いていました。
このときは、私の医師人生の中でも充実した日々であり
患者さんの診察や手術など忙しくバリバリとこなしていました。

医師として最も伸び盛りで、仕事が楽しくて仕方がない時だったと思います。
お産や緊急手術などで、夜中も働く日々が続いており
多忙を極める毎日でしたから、当然、体は疲れていました。
しかしそれに気付かないほど、ハイテンションになっていました。

仕事バリバリ、忙しいのが楽しいと感じる時って
身体にとっては危険信号な時期なんですよね。

たまたま、彼とデートしている時に
「そういえば、最近なんだか下半身がムズムズ痒いかも」
なんて思っていました。
しかし、症状が軽かったため、とくに気にしていませんでした。

デートを久しぶりに楽しんで、リフレッシュしたと思いきや、翌日ぐらいから
だんだん下半身の痒みが増してきて、2日後にはおりものが増えてきたのです。

そこで、ようやく私は自分がカンジダ症になっていたに気がついたのです。
すぐさま、同僚の先生にカンジダの薬を処方してもらい、事なきを得たのですが、
ホッとしたとたんに、彼のことが気になり、まさかと思って連絡したところ、
デートしたあとから、下半身が痒くて、困っているとのことでした。

「しまった!」と思いました。

私が彼にカンジダを移してしまったのでした。
男性は、下半身がでっぱっているため、つねに局部は乾燥しています。
女性の膣ようにジメジメしていないので、カンジダが自然発生することはめったにあ
りません。

男性の場合は、女性から性行為を通じて感染する場合がほとんどなのです。
ですから、カンジダに関しては、女性から男性へ移る場合がほとんどです。

あのとき、もっと早くカンジダだと気が付いていれば、こんなことにならなかったのにと
後悔しても後の祭りです。

すぐさま、事情を説明し、彼には泌尿器科を受診してもらいました。

当時の彼氏へ 本当にごめんさない。
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by ikomatomomiclinic | 2011-01-07 17:30 | 性行為感染症の話

私のカンジダ体験 その1

実を言いますと、私もカンジダ症になった経験が2回ほどあります。

初めてカンジダになったのは21歳のときでした。

当時、私は大学生で一人暮らしをしており、アルバイトや試験勉強で
ちょうど多忙な時期でした。

もともと、家事仕事が苦手だった私は、実家に住んでいれば
全部母親がやってくれる家事を一人でやらなければならないことに
ストレスを感じていました。

いいかげんに手を抜けばいいものを、変なところに頑張る癖がありまして
家事も完璧にこなして、アルバイトも、勉強もする!
なんていう無謀な計画を立てたばかりに、ついつい頑張ってしまい
自分が疲れていることすら気が付きませんでした。

その結果、なにやら下半身が痒くて、チーズみたいな白くモロモロした
おりものが下着に着くようになりました。

当時、医学生とは言え、産婦人科の講義などはまだ受けていない学年でしたので、
ほとんど素人同然のレベルで、何も知らずに、あわてて病院に駆け込んだ記憶
があります。

診察を受けて、無愛想な中年女医から「カンジダですね」と言われ
薬を入れてもらったらすんなり治っちゃったのですが、
今思うと、頑張るあまり疲れていたのだなあと思います。

(前回ブログでお話ししましたが、カンジダ症は疲労などで身体の免疫力が
低下している時にかかりやすい病気なのです。)
http://tomoikoma.exblog.jp/13705527/


ちなみに現在ですが、完璧主義を止めることを覚え、家事は手抜きしています。
ほとんどしないといってもいいくらいかもしれません。
もともと好きではないことは無理してしないのが一番ですね。
頑張りすぎは禁物です。
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by ikomatomomiclinic | 2010-12-14 17:30 | 性行為感染症の話

 カンジダ症とは

さて、今回はこれまでのテーマと違うお話をします。
カンジダ症についてのお話をしましょう。

カンジダ症は産婦人科の診療では日常よく遭遇する病気です。
ほぼ毎日カンジダ症の患者さんをみるくらい多い病気ですから
皆さんのなかにも、カンジダ症になったことのある人、いらっしゃると思います。

ちなみに私も過去に2回、カンジダ症になったことがあります。

さて、このカンジダ。

何かと言いますとズバリ、カビの一種です。
エッチでうつる性行為感染症の一種ではありますが、エッチしなくても感染します。
カンジダ症になる女性のほとんどは、むしろエッチが原因ではありません。

もともと、女性の膣の中はジメジメとしていて湿っている場所なのですが、
こういう湿度の高いところというのは、カンジダのようなカビが生えやすい
環境なのです。
したがって、膣の中では、カビが自然発生することがあるのです。

どんな時にカンジダが発生するかと言いますと、疲労がたまっているときや、
風邪をひいて体調を崩したりしていて、身体の免疫力が低下しているときに
発生しやすくなります。

妊娠中なども、免疫力が低下しているので、カンジダが発生しやすくなります。
また抗生物質を飲んだ時なども、膣の中の細菌バランスが崩れて
カンジダが発生しやすくなります。
糖尿病の人もなりやすいです。

このカンジダ、エッチしなくても、自然発生するわけですから
小学生の女の子でも発症します。

カンジダ症の自覚症状として最も多いのは、外陰部の痒みです。
白いチーズのようなおりものがでるのも特徴ですが、必ずしもそうとは限りません。


診断は、おりものを検査すれば簡単にわかります。

カンジダ症と診断されたら、膣の中に薬を入れて治療します。
また塗り薬も処方します。
1-2週間もあれば、たいていの人は治りますのでご安心を。
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by ikomatomomiclinic | 2010-11-26 17:30 | 性行為感染症の話