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 月経不順の人は子宮体がんに要注意

月経不順には様々な原因があるのですが、その中でも特に注意が必要なケースに
多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせい らんそう しょうこうぐん)
と言われる病気があります。

難しい病名が出てきたので、読む気が失せた方ごめんなさい。

わかりやすく言いますと、排卵できなくなる病気です。
原因は現在の医学でもまだ解明されていません。
排卵できないものですから、不妊になったり、月経不順になったりします。

月経不順の人で、一度も検査を受けたことのない人は一度婦人科で調べてもらいましょう。
このように思わぬ病気が見つかることがあります。

そして、この病気。
不妊になるだけでは済まないのです。

実は若年性の子宮体がんになりやすいのです。
通常、子宮体がんは50歳以上の中年女性に発症することが多いのですが、
多嚢胞性卵巣症候群の人は30代でこの子宮体がんを発症することがあるのです。

私自身も医師として36歳の子宮体がんの患者さんを診たことがあります。
若いころから月経不順だったそうですが、これまで特に検査を受けたことはなかったそうです。
お腹の調子が悪くなり、病院を受診したら、なんと既に手遅れの子宮体がんが見つかってしまいました。
御本人にとってもまさかの現実だったと思います。

まれではありますが、こういうケースもありますので、月経不順の方は、一度病院で調べてもらいましょうね。
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by ikomatomomiclinic | 2011-01-28 17:30 | 子宮体がんの話

子宮体がんの診断は難しい

子宮体がんの検査は、子宮頸がんと同様、子宮から細胞をこすって取ってきて
顕微鏡で調べます。
これだけ聞いたら、とても簡単な検査のように感じますが、実際はそう簡単ではないのです。

といいますのも、子宮頸がんの検査をするときは、診察すると簡単に子宮頸部そのものを
目で見ることができます。
子宮の出口なので簡単に見ることができるのですね。
見えるところを検査するのはとても簡単です。

一方、子宮体がんの検査する場所は、子宮の中そのものなので、診察しても見えない場所なのです。
我々医師は、その見えない子宮の中に、細い棒のような検査器具を挿入して細胞を取ってくるのです。

ですから、言い方は悪いですが、検査器具の棒にうまく癌細胞がひかかってくれるかどうかは
運次第ということになります。
実際、このような手法ですと、子宮体がんの検出率はわずか60%しかないと言われています。


つまり、本当は子宮体がんがあるにもかかわらず、検査の結果で異常なしと
誤診されてしまう人が40%もいるということになるのです。
これでは検査法としてはいまいちですよね。

ではそうすれば、子宮体がんの検査をもっと確実なものにすることができるのでしょうか?

それは、超音波検査と子宮体がんの精密検査である組織検査を併用することです。
これにより検出率は90%以上とかなり高くなります。
ただし、この検査は通常の検診ドックではできません。
やはり病院を受診しないと受けられないのです。

皆さん、子宮頸がん検診は、地域のバス検診や職場の検診でも受けられますが、
子宮体がん検診ってあまり聞きなれないと思います。
それは、子宮体がんを正確に診断すること自体が難しく
検診のシステムとして普及させにくいという事情があるからです。

医師の側にとっても、子宮体がんの診断を正確に行うことは、かなり難しいことなのです。
いろいろ検査をしたにも関わらず、子宮体がんが見つからず、
再検査を何度も受けてようやく子宮体がんが見つかったというケースもよくあります。

患者さんは、今の医学は進歩しているから、検査さえ受ければ
何でもわかると思っていらっしゃるかもしれませんが、現在でもなお、診断が難しい病気はあるものです。

子宮体がんはその一つと言えるでしょう。


ちなみに子宮体がんの検査は、少し痛いです。
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by ikomatomomiclinic | 2011-01-25 17:30 | 子宮体がんの話

子宮体がんとは

子宮がんって2種類あるとご存知ですか?
しかもその違いわかりますか?
実は、一般の人には意外に知られていなかったりします。

妊娠中に赤ちゃんが育つ空間が子宮体部と呼ばれる場所のことです。
一方、出産のときに赤ちゃんが子宮から出てくる出口となる部分は子宮頸部に相当します。

ガンが、子宮の中そのものにできれば子宮体がんと呼び
子宮の出口にできれば子宮頸がんと呼びます。

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同じ子宮がんとは言っても、両者は原因も治療法もまったく異なります。
したがって、この二つは全く別の病気と理解してください。

そもそも、子宮頸がんの原因はエッチで移るヒトパピローマウイルス(HPV)です。
(詳細は子宮頸がんの話 参照)

それに対し、子宮体がんの原因は女性ホルモンの一種であるエストロゲンなのです。

原因が違うのですから、発症する年齢にも違いがあります。
子宮頸がんは20~30代の若い女性に増加していますが
子宮体がんは50歳以上の中年女性に多く発症します。


女性を女性らしくするためのエストロゲンですが、良いことにだけ働いてくれるのではなく
場合によっては、ガンのような病気を引き起こし、不都合にも働くのです。
女性ホルモンが女性に悪さするというのも皮肉な話です。

では、子宮体がんはどのような人に多いのでしょうか?
女性ホルモンのエストロゲンが原因ですから、エストロゲンが多い人がなりやすい
ということは容易に想像がつきますよね。


実は肥満女性に多いのです。
肥満の元である脂肪細胞からはエストロゲンが作られているのです。
太った人は肌に艶がありピチピチしていますが、それは単に膨れているからではなく
脂肪細胞からでるエストロゲンのおかげでもあります。

また、閉経後の女性や月経不順の女性、出産歴のない女性も子宮体がんになりやすいと言われています。

したがって、独身で、小肥りで、もともと月経不順ぎみの女性は要注意かもしれません。


次回は、子宮体がんの検査法について説明いたしましょう。
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by ikomatomomiclinic | 2011-01-21 17:30 | 子宮体がんの話

性器にイボができる病気 コンジローマ感染症

コンジローマ感染症とは、性器にモコモコしたイボがたくさんできる病気です。
見た目がグロテスクなので、素人目にもわかるためすぐに発見されます。

このイボを治療するには、塗り薬か手術で焼き切る方法の2種類があります。

しかし治療しても完治はできません。
再発率が高く、一旦感染してしまったら、ほぼ一生涯お付き合いが必要な病気です。
残念ながら今の医学レベルでは完治させることは不可能だからです。
イボが再発するたびに塗り薬で治すか手術するかのどちらかを選択します。

そもそも、コンジローマ感染症の原因は
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因です。
エッチでうつります。

実は、このウイルスは子宮頸ガンの原因ウイルスと同じ仲間でもあります。

同じHPVですが、両者のウイルスは厳密にはすこし違います。

というのも、HPVは100種類以上のタイプが存在し
それぞれには、例えば16型、11型とかいうふうに番号がつけられています。

子宮頸ガンの原因となるHPVは16型、18型、52型、56型などですが、
コンジローマの原因となるHPVは6型とか11型なのです。
同じHPVでも番号が違うのです。

ちなみに現在発売されている子宮頸がん予防ワクチンは
16型と18型のHPVに対するワクチンなので
このワクチンでコンジローマは予防できません。

実は海外ではこのコンジローマも予防してくれるワクチンが既に発売されています。
日本ではまだ認可されておらず受けることができませんが
近い将来受けることができるようになるでしょう。

コンジローマ感染そのものは命に関わる病気ではありませんが
性器にイボイボがたくさんできるのはかなりショックなことだと思いますから
感染しないに越したことはないですよね。

ワクチン認可が待ち遠しいです。
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by ikomatomomiclinic | 2011-01-17 17:30 | 性行為感染症の話

痛みのあまりおしっこもできないヘルペス感染症

ヘルペスというウイルスがあります。
これがエッチで性器に感染すると、初感染の場合はものすごい痛みを伴います。
性器に水ぶくれや潰瘍ができて、見るからに痛そうな病気ですが、
痛みのあまり、おしっこすらできず、重症の場合には入院になることもあるんです。

新婚旅行から帰ってきた新妻さんがこのヘルペスに感染し、
帰宅後早々に入院なんてこともありました。

ご主人さんが、心配そうに奥さんの手を握って看病していましたが、

私からすると、
「そもそも移したのはあんただよ!」
なんて心の奥底で思っちゃいます。

今後のご夫婦の幸せを願い、加害者はご主人であることを
ご本人達には言えませんでした。

優しそうなご主人が「もしかして僕のせい?」
なんておっしゃったので、つい、「いいえ、違いますよ」
なんて思わず嘘をついてしまいました。

病気の内容によっては、医師はわざと説明をあいまいにしてしまう場合があります。

性行為に関連した病気はやはり気をつかいます。

ちなみにこのヘルペス感染症。
一旦このウイルスに感染してしまったら、根本的に治すことはできません。
とりあえずは薬で水泡や潰瘍は治せます。
でも再発もします。
年をとり、おばあさんになっても再発しますので、ある意味で
一生涯のお付き合いが必要な病気です。
再発の場合、症状は軽くイタ痒い程度で済みますので、入院することはまずありません。
塗り薬により1-3週間で治りますのでご安心を。
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by ikomatomomiclinic | 2011-01-14 17:30 | 性行為感染症の話

不妊にもなるクラミジア感染症

さて、今日は性行為感染症であるクラミジアの話をしましょう。

前回までお話したカンジダは、性行為以外でも感染します。
しかし、クラミジアは100%性行為で移るといっても過言ではないでしょう。

クラミジアは、厳密には 細菌でもカビでもない生き物なのですが
難しい話はさておき、バイ菌の一種と思っていただければ宜しいかと思います。

このクラミジア、若者に多いんです。
性経験のある高校生では10-20%がクラミジアに感染していますし、
20代前半では数%の人が感染していると言われています。

エッチで移るのですから、人生で最もたくさんエッチしている世代に
多いのは当然ですよね。
結婚すればパートナーは一人ですが、独身時代はたくさん恋をして
パートナーも入れ替わり立ち替わり。

その分、感染する確率は高くなりますから、若者に多くなるわけです。

ちなみに、結婚している女性がクラミジアに感染した場合は、本人が浮気をしたか、
御主人が浮気をしたかのどちらかでしょう。

案外多いのが、御主人が風俗で感染してくるケース。
浮気していなくても、風俗行けば感染する可能性ありです。
ちなみに本番のエッチでなくても、ヘルスでも感染するのでご注意を。
クラミジアは喉にも感染するため、ヘルスの場合、喉から陰茎へ感染するのです。

また、クラミジアに感染した場合の自覚症状ですが、お腹が痛くなったり、
おりものが増えたり悪臭がしたりします。
しかし、自覚症状が全くない場合もあります。


自覚症状がないものですから、知らず知らずにパートナーに移して広がっていきます。

知らない間に感染していて、卵管がクラミジアでおかされ、つまってしまうと、
不妊症になったり、子宮外妊娠になったりという大きな病気を引き起こします。

(誤解のないように述べておきますが、不妊症や子宮外妊娠になった女性の
全てがクラミジア感染しているわけではありません。)

結婚しても、なかなか子供ができないので病院で調べたら、クラミジアに感染していて、
卵管がつまっていたことが判明したとか。

ありますね… 実際。

こういった場合は、つまった卵管を開通させる手術を受けるか、体外受精という
高額な不妊治療をしないと妊娠できないので大変です。


また、妊娠して喜んでいたら、異常な妊娠で、子宮外妊娠だと言われて手術したなん
てケースもよくあります。
子宮外妊娠というのは、本来、子宮の中にできるはずの赤ちゃんが、
卵管などの別の場所にできる病気のことです。

卵管のなかに妊娠した赤ちゃんは、残念ながら、生きることができません。
赤ちゃんが育って、大きくなるにつれ、狭い卵管の中では窮屈になり、そのうち
卵管が破裂します。
すると、お母さんのお腹のなかで大出血が起こり、場合によっては
お母さんが出血多量で死亡してしまうのです。

ですから、お母さんの命を助けるために、かわいそうですが
赤ちゃんを取りだす必要があるのです。

クラミジアに感染しても薬を飲めば治りますが
一度つまった卵管は元には戻りません。
若いころのツケが、結婚してからやってくるのです。

予防するには、コンドームつけるのが一番ですが
それよりも大事なのは、エッチする相手を選ぶこと。
プレイボーイや風俗好き男性は避けた方が無難だと思います。
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by ikomatomomiclinic | 2011-01-11 17:30 | 性行為感染症の話

私のカンジダ体験 その2

前回ブログでは生まれて初めてカンジダ症になった時のことをお話しました。
今日は、2回目にカンジダ症になったときのお話をします。

当時の私は産婦人科3年目医師として働いていました。
このときは、私の医師人生の中でも充実した日々であり
患者さんの診察や手術など忙しくバリバリとこなしていました。

医師として最も伸び盛りで、仕事が楽しくて仕方がない時だったと思います。
お産や緊急手術などで、夜中も働く日々が続いており
多忙を極める毎日でしたから、当然、体は疲れていました。
しかしそれに気付かないほど、ハイテンションになっていました。

仕事バリバリ、忙しいのが楽しいと感じる時って
身体にとっては危険信号な時期なんですよね。

たまたま、彼とデートしている時に
「そういえば、最近なんだか下半身がムズムズ痒いかも」
なんて思っていました。
しかし、症状が軽かったため、とくに気にしていませんでした。

デートを久しぶりに楽しんで、リフレッシュしたと思いきや、翌日ぐらいから
だんだん下半身の痒みが増してきて、2日後にはおりものが増えてきたのです。

そこで、ようやく私は自分がカンジダ症になっていたに気がついたのです。
すぐさま、同僚の先生にカンジダの薬を処方してもらい、事なきを得たのですが、
ホッとしたとたんに、彼のことが気になり、まさかと思って連絡したところ、
デートしたあとから、下半身が痒くて、困っているとのことでした。

「しまった!」と思いました。

私が彼にカンジダを移してしまったのでした。
男性は、下半身がでっぱっているため、つねに局部は乾燥しています。
女性の膣ようにジメジメしていないので、カンジダが自然発生することはめったにあ
りません。

男性の場合は、女性から性行為を通じて感染する場合がほとんどなのです。
ですから、カンジダに関しては、女性から男性へ移る場合がほとんどです。

あのとき、もっと早くカンジダだと気が付いていれば、こんなことにならなかったのにと
後悔しても後の祭りです。

すぐさま、事情を説明し、彼には泌尿器科を受診してもらいました。

当時の彼氏へ 本当にごめんさない。
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by ikomatomomiclinic | 2011-01-07 17:30 | 性行為感染症の話