更年期障害になった場合、どのような治療法があるのでしょうか。
主に3つの治療法があります。 ①女性ホルモン補充療法 ②漢方治療 ③プラセンタ治療 の3つです。 女性ホルモン補充療法というのは、女性ホルモンを飲み薬や貼り薬として 使う治療です。そもそも更年期障害というのは加齢により卵巣の働きが衰えて 女性ホルモンが減ったことが原因ですから、それを薬で補充すれば良いというわけです。 効果は素晴らしく良く効きます。 ただし、欠点もあります。 副作用に、脳卒中や心筋梗塞など血栓症のリスクが高くなることや、5年以上続けた場合は乳がんのリスクも高くなることがわかっています。 したがって、誰でもこの治療を受けられるわけではなく、すでに乳がんになっている人や 血栓症になったことのある人などは受けることはできません。 漢方治療は、漢方薬を飲んで、つらい症状を緩和するものです。 更年期の症状に加えて、冷え症や肩こりが一緒に改善するケースもあります。 効果には個人差がありますが、びっくりするくらい良く効く人もいます。 副作用も少ないので、女性ホルモン補充療法にためらいを感じる患者さんでも 漢方なら試してみようかしらという方も多く、始めやすいのが利点です。 ただし、漢方治療は全ての産婦人科の先生ができるわけではないので 漢方を使いこなせる先生を探す必要があります。 自費診療と保険診療の両方がありますので、治療を受ける前に 自費になるのか保険になるのかを確認しましょう。 最後にプラセンタ治療です。 胎盤から抽出したエキスのことをプラセンタエキスといいます。 それを注射やサプリメントで補う治療です。 美容にも良いので、化粧品などにも利用されていますが、実は更年期障害の治療にも有効です。 こちらも素晴らしく効果があります。 疲労や肩こり、冷えなども改善します。 こちらも自費診療と保険診療の両方がありますので、治療を受ける前に自費になるのか保険になるのかを確認しましょう。また、注射の治療を受ける場合は、献血ができなくなるのでご注意ください。献血できなくなるのは嫌な人は、サプリメントを選ぶか他の治療法を選択しましょう。 上記3つの治療で、どれが一番良いのかと良く尋ねられますが そもそも一番いい方法があるなら、私たちもその治療をおススメします。 でも更年期障害の治療法には一番がないのです。 患者さんひとりひとりによって体質も症状も違うからです。 ですから、患者さんが最も興味があり、望む治療が一番良いのです。 一つ試して効果が実感できなければ、別の選択肢も試してみれば良いのです。 それで自分に最も適した治療法がわかるからです。 自分に合った治療法に出会えた時、患者さんは目に見えて元気になっていきます。 「今までの我慢が何だったのか、もっと早く始めれば良かった」という患者さんの多いこと! 患者さんが元気になってくれるなら、どの治療法でも医師としては満足なのです。 そういう姿を見るにつけ、治療は医師が押し付けるものではなく、患者さんの決定権が最も大切なのだと感じさせられます。
by ikomatomomiclinic
| 2012-02-08 19:16
| 更年期の話
|
クリニックHPアドレス
http://www.ikomatomomi-clinic.jp/
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